ミャンマー(ビルマ)やヤンゴンなどが舞台となっている本、小説や物語をまとめてみました。
海外旅行するときにガイドブックだけでなく、その土地に関した小説や旅行先が舞台となっている物語を読んでから行くと、物語や小説と重ね合わせて感じる事ができ、ただ有名観光地を見て回るだけの旅行とは違った楽しみ方ができます。
ミャンマーの柳生一族 高野 秀行
筆者が作家 船戸与一とのミャンマー旅行した際のノンフィクション。
探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。手に汗握り、笑い炸裂。椎名誠氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。
ビルマの竪琴 竹山 道雄
映画化もされたミャンマー本の中では最も有名な小説です。
ビルマの戦線で英軍の捕虜になった日本軍の兵隊たちにもやがて帰る日がきた。が、ただひとり帰らぬ兵士があった。なぜか彼は、ただ無言のうちに思い出の竪琴をとりあげ、戦友たちがが合唱している“はにゅうの宿”の伴奏をはげしくかき鳴らすのであった。戦場を流れる兵隊たちの歌声に、国境を越えた人類愛への願いを込めた本書は、戦後の荒廃した人々の心の糧となった。
新聞では書かない、ミャンマーに世界が押し寄せる30の理由 松下 英樹
ミャンマーの事を知れるビジネス本。ミャンマーでビジネスをしない人も楽しめます。
ミャンマーの「明治維新」。日本との古く深い絆。アウンサンスーチーとは何者?金銭に執着のない国民性。ミャンマー有望ビジネスはこれ。先行する中国、韓国、タイ。6000万人の市場を狙え!日本式のビジネスでは遅い!社会インフラに進出せよ!2015年がターニングポイントだ。などミャンマービジネスで失敗しないための、ビジネスパーソン必読の書。
ヤンゴン日記 野口 栄一郎
1998年、雨季―日本語学校の講師をするべく、ヤンゴンに降りたった。滞在108日、それは酷暑と停電に悩まされ、体力の限界への挑戦でもあった。しかし、触れ合った人々の暖かさ、活気ある市井の魅力はそれを忘れさせるに十分すぎた。ミャンマー製のノートにボールペンで書きつづけた、旅行者としてではなく、生活者として過ごした3ヵ月余の日記。
いくさの底 古処誠二
第71回毎日出版文化賞と第71回日本推理作家協会賞を受賞したビルマ北部が舞台の戦争ミステリ。
戡定後のビルマの村に急拵えの警備隊として配属された賀川少尉一隊。しかし駐屯当日の夜、何者かの手で少尉に迷いのない一刀が振るわれる。敵性住民の存在が疑われるなか、徹底してその死は伏され、幾重にも糊塗されてゆく―。善悪の彼岸を跳び越えた殺人者の告白が読む者の心を掴んで離さない、戦争ミステリの金字塔!
生き残り 古処誠二
退路を断たれた北ビルマでの戦いで、独歩患者は分進隊として切り離される。経験のとぼしい見習士官を付けられての転進中、イラワジ河で敵機に襲われ、九死に一生を得た森川上等兵。死に物狂いで泳ぎ着いた中州に漂着してきたのは、伍長の刺突遺体だった。自決か、他殺か―。腹を探り合う兵隊たちは、ゲリラに包囲された中州で籠城を余儀なくされ、ひとり、またひとりと命を落とす。息もできない閉塞感とサスペンスフルな展開。どうしようもなく感情を揺さぶられる驚天動地の戦場ミステリ!
ビルマのゼロ・ファイター ミャンマー和平実現に駆ける一日本人の挑戦 井本勝幸
戦闘機のゼロ戦の話では無く、ミャンマーでの平和活動に尽力する方の著作です。
ミャンマー平和活動 本に ミャンマーとタイの国境地帯で少数民族の支援を続けている福岡市出身の井本勝幸さん(48)が、これまでの体験をつづった「ビルマのゼロ・ファイター ミャンマー和平実現に駆ける一日本人の挑戦」(集広舍)と出版した。 井本さんは、同市の筑紫丘高、日本国際ボランティアセンターで、ソマリアやタイ・カンボジア国境での難民支援に従事。数年前からは、ミャンマー(旧・ビルマ)で、政府から弾圧を受けているとされる反政府少数民族の連携などに尽力している。
12のルビー―ビルマ女性作家選 (現代アジアの女性作家秀作シリーズ)
いま、注目を集めるビルマ。その厳しい社会状況の中で、たくましく“現実”を描出する女性作家たち―。ビルマ最高の文学賞『国民文学賞』を四度受賞のモゥモゥ(インヤー)始めマ・サンダーなどベテラン作家から新進まで12人が、庶民の多彩な夢と人生を活写して“知られざる国”ビルマを浮き彫りにする1974年~85年の12作品。明日への希望をこめて綴ったビルマ『ミャンマー』の熱きアンソロジー。1986~88年、留学生としてビルマに暮らした日本人女性が、ビルマの出版事情や本書の著者12人に行ったインタビューについてリポートする。
【カラー版】アヘン王国潜入記 高野 秀行
辺境と言えばこの人。著者が実際にミャンマーのアヘン生産地区で過ごしたルポルタージュ。現在でも行くのが難しい地域ですが引き込まれます。
ミャンマー北部、反政府ゲリラの支配区・ワ州。1995年、アヘンを持つ者が力を握る無法地帯ともいわれるその地に単身7カ月、播種から収穫までケシ栽培に従事した著者が見た麻薬生産。それは農業なのか犯罪なのか。小さな村の暖かい人間模様、経済、教育。実際のアヘン中毒とはどういうことか。「そこまでやるか」と常に読者を驚かせてきた著者の伝説のルポルタージュ、待望の文庫化。
イラワジの赤い花 ――ミャンマーの旅 中上 紀
作家 中上健次の子である著者のミャンマー熱帯紀行。
ミャンマーのイラワジ川畔で見つけた赤い花。瞬間に「父の花だ」と思った…。アジアを愛してやまなかった作家・中上健次。その父の面影を追って、ミャンマーを旅した熱帯紀行。大型新人の登場。
ビルマの日々 ジョージ オーウェル
ビルマで5年間過ごしたこともある「動物農場」で有名な作家の小説。
英領植民地ビルマで、オーウェルが目撃したものは?「敗者」を描く自伝的デビュー小説。
ミャンマーで尼になりました 天野 和公
著者が実際に髪を剃り尼さんとなって修行した様子を描いたコミック。
仏教に恋いこがれ女ひとりでミャンマーへ!そこで手に入れたのはブッダが教えてくれた「幸せに生きる」ためのヒント。心が洗われる尼さん修行コミックエッセイ。
ミャンマーの侍 山田長政 侍の末裔と古文書が語る長政残党伝説 沖田 英明
著者は「アラカンの黄金王都 ミャウーのキリシタン侍 (ミャンマーの小西行長残党説)」という本も書いています。
長政や息子、侍たちは、本当にアユタヤからチャイントンまで行ったのか。自らを侍の子孫と称する「ゴンシャン族」を探し求めてシャン州、チャイントンへ。ミャンマーに伝わるナガマサ伝説を追う。
ミャンマーもつれた時の輪 (変化と伝統が綾なす不思議の国) 射場 博之
バガンやシャン、マンダレーなどミャンマーの素顔を伝える旅行記。
近年、政治面でも経済面でも大きな変化を続けているミャンマー。都市部では開発が著しいが、地方や山間部にはまだまだ豊かな伝統文化が残っている。多種多様な文化と伝統に彩られたミャンマーの風景は眩しいくらいに鮮やかで、この国の至る所に流れる謎めいた時間は旅人を魅了してやまない。東南アジア特有の雑然とした首都、千の塔が立つ古代仏教都市、そして少数民族が暮らす山あいの山村――ミャンマーの分厚い伝統は大地にしっかりと根を下ろし、自然との美しい調和を保ちながら、ミャンマーに多彩な表情を与え続けている。本書はこの国の豊かで複雑な歴史と多彩な文化に着目し、奥行きと広がりのあるミャンマーそのものを描くことに主眼を置いた旅行記だ。
バガン平原の白いトラ (創作世界動物小説―ミャンマー) 生駒 忠一郎 (著) 林 恵花 (イラスト)
荒れはてた原野が広がるバガン平原には、かつての繁栄のなごりのパゴダ(仏塔)が点々と建っている。ある嵐の夜、この寂しいパゴダでたった一人で野宿することになった12歳の少女ルル・モンは、深夜、伝説の白いトラの親子に出会う。信仰心のあつい仏教の国ミャンマー(ビルマ)の人々と野生動物との交流を描く―。
西南シルクロードは密林に消える 高野 秀行
旅行ガイドブックどころか地図にもないようなルートを行く著者のノンフィクション。
中国四川省の成都を出発し、ビルマ北部を通って、最後にはインドへ――幻の西南シルクロードに挑む著者の前には、圧倒的なジャングルと反政府少数民族ゲリラの支配する世界屈指の秘境がたちふさがっていた。混迷と困難を極める旅なのに、これほど笑えるのはなぜか。究極のエンタメ・ノンフィクションついに登場。
アーロン収容所 会田 雄次
第2次世界大戦後のヤンゴンにある収容所でイギリス軍の捕虜として収容されていた日本人の様子を描いた記録
英軍は、なぜ日本軍捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。女性兵士は、なぜ捕虜の面前で全裸のまま平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所に強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させつつ西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合がここにある。強烈な事実のもつ説得力の前に、私たちの西欧観は再出発を余儀なくされるだろう。
ミャンマーという国への旅 エマ・ラーキン
ビルマに5年間勤務したジョージ・オーウェルとビルマについて書かれたノンフィクション。
イギリスの作家ジョージ・オーウェルは、1920年代、若き日の5年間を、警察官として植民地ビルマで勤務している。80年後、オーウェルの足跡を追って、ひとりの女性ジャーナリストがビルマへと旅立った。待っていたのは、オーウェルの小説『一九八四年』さながらの、全体主義が社会を覆う悪夢が現実化した世界だった。『一九八四年』はビルマの未来を暗示していたとして、オーウェルはかの地で「予言者」とよばれているのだ。思想統制・密告・投獄・検閲が日常化し、人びとが圧政の恐怖にあえぐ、知られざるビルマの現在に迫るノンフィクション。
マヌサーリー ミンテインカ
1950年代とおぼしきミャンマー。骨董屋を営む50代の独身男が、インドに幽閉されたビルマ王朝最後の王、ティーボー王が作らせた名品、金銅合金の小壺を苦心の末に手に入れる。しかし、小壺に書かれていた古代文字が「マヌサーリー」と知ってからその不思議にとりつかれ、手の甲にジェーヤーの入れ墨をした幻の美女マヌサーリー探索をつづける。
カチン族の首かご 妹尾 隆彦
コチラのサイトが詳しい。
http://ktymtskz.my.coocan.jp/S/kouro/hmry5.htm
TRANSIT(トランジット)20号 美しきミャンマーの宝もの
民主化が進み、世界中のビジネスパーソンやトラベラーから熱い視線を集めるミャンマーを大特集! 鎖国状態が長く続いたため謎がまだまだ多く、イメージが先行する国の実体を余すところなくお届けします。
金色に輝くゴールデンロックや素朴なお坊さんの生活、洗練された伝統衣装をまとい、『風の谷のナウシカ』に登場する人物を彷彿とさせる少数民族たち。大河の畔に咲いた物語、エキセントリックな仏像、南部の伝説的な海洋民族などを取材しました。
第二特集では、識者を交えて、ミャンマーの過去、現在、未来を徹底解説!「軍事政権って何だ?」という基本も押さえ、ミャンマーを時間軸で丁寧に紐解きます。
森の回廊―ビルマ辺境民族開放区の1300日 吉田 敏浩
第27回(1996年) 大宅壮一ノンフィクション賞受賞の北ビルマ辺境行のルポルタージュ
戦闘の打ち続く北ビルマの辺境の闇の奥へ。若きジャーナリストが「民族民主戦線」のゲリラ部隊に従軍。戦火を越え、行軍の途上で出会う山の民たち。三年七か月にわたる苛烈な従軍の記録であり、山の民と精霊へのレクイエム。
新ビルマからの手紙 1997~1998/2011 アウンサンスーチー
ミャンマー(ビルマ)を知る上で最も重要な人物アウンサンスーチーの著作
容赦のない迫害の日々にあって、ユーモアの精神を失わず、正常な心でくぐり抜けてこられたのはなぜだろう。私たちに強い連帯の心があったからだ。そのおかげで、私たちは背筋をまっすぐに伸ばし、苛烈な弾圧にあっても前進をあきらめずにいられた。自宅軟禁解放後初の長期連載エッセイ。
ヤンゴン河の虹―ミャンマー民話集 野口 栄一郎 (翻訳) マウン・フティン・アウン
悲しい運命の恋物語から心温まるものまで、ミャンマーの庶民に伝わる民話の数々を紹介。「知られざる国」がぐっと身近に! 表題作他、「月の中のおじいさん」「パガンの占星術師」「四人の若者と旅人」等11篇を収録。
スフィンクスの涙―百億の宝石を追え 谷 恒生
〈スフィンクスの涙―百億円は下らない幻の宝石を捜せ〉大物宝石ブローカーの依頼で、剣崎一也はバンコクに飛んだ。最終目的地はミャンマー北部、少数民族ルイ族の村である。ルポライターを名乗って、まず国境の町メソットに向かった。だが謀略はすでに始まっていた。剣崎の行く先々に現われる謎の美女高倉純子と、世界最大の宝石企業シカゴペルソナの不気味な動き。さらに旧日本陸軍参謀の影…。直後、依頼人と仲間の華僑が何者かに惨殺され、ついに剣崎にも魔の手が。果たして秘宝は誰の手に?政府軍をも巻き込んだ死闘の末、明らかになる事件の真相。二転三転する、著者渾身の冒険巨編。
ビルマに暮らして―閉ざされた国の人々と生活 佐久間 平喜
誰も知らない素顔のビルマ。外交官として在勤した通算14年の歳月を振り返りつつ、政界トップの横顔、遭遇した事件の数々、愛すべき人々の知られざる生きざまを浮き彫りにする。
ミャンマー動物紀行 旅日記編 大西 信吾
動物だけでなくミャンマー文化についても触れられている。「資料編」も刊行されている。
いざ、神秘のベールに包まれたミャンマーの動物達を探す旅へ! 実際現地で滞在するとどんなことが起こり得るのか、何ができて何ができないのか、動物とのどんな出会いが待っているのかを綴った旅行記
ビルマ独立に命をかけた男たち 遠藤 順子
戦時下に結ばれた日本とビルマ、固き友情の絆。初代駐日大使テイン・マウン、志士を率いるアウン・サン将軍、南機関長鈴木敬司、民間人としてビルマ独立を支援した岡田幸三郎。その娘が綴る日緬両国に橋をかけた男達の物語。
地球の歩き方 ミャンマー 2019~2020
定番の旅行ガイドブックのミャンマー編。
経済成長著しく、アジアで最も注目されるミャンマー。本書では観光はもちろんビジネス渡航者にも役立つ各ホテルを紹介し、町なかでのWi-Fi接続環境にも対応。バガン、カックー、ゴールデン・ロックなど「奇跡の絶景」もきっちり案内。10年後には姿を変えているかもと言われているこの国へ行くチャンスは、今しかない!